人材育成トレーナーの太田章代です。
「そんなつもりじゃなかったのに、相手を傷つけた」
「正しいことを言ったはずなのに、関係がギクシャクした」
職場でこんな経験、ありませんか?
実はそれ、話の内容ではなく、“主語”が原因かもしれません。
ここでは主語を『あなた』から『私』に変えるだけで、角が立たなくなる伝え方を、具体例を交えてお伝えします。
先日「あなた」を主語にして追いつめられました
まず、こちらを聞いてください。
「(あなた)確認してないですよね?」
言われた側、どう感じますか?多くの方が「責められた」「否定された」「攻撃された」
と感じます。先日、私がある人から言われて不快感を覚えました。
理由はシンプルです。
「あなた」を主語にすると、評価・断定・非難に聞こえやすいからです。
たとえ事実を言っていても、相手は「責められている」と感じてしまいます。これが、職場の摩擦をおこす正体です。
「私」を主語にするだけでトラブル回避
では、同じ内容で「私」を主語に変えてみましょう。
不適正: (あなた)確認してないですよね
適切 : (私は)まだ確認ができていないので不安に感じています
※(あなた)(私は)言わないこともあります
主語を「私」にしたらどうでしょうか?
・責められていない
・感情の共有になっている
・話を聞こうという気持ちになる
「私」を主語にして話すことを「Iメッセージ」と言います。
Iメッセージのポイントは3つあります。
- 事実+自分の気持ち
- 相手を評価しない
- 正しさより関係性を優先
太田章代正論で言い負かすより、まずは心を繋ぐことが信頼への近道ですよ。
職場ですぐに使える言い換え例
ここで、よくある職場シーンの具体的な例を見てみましょう。
例1/話し方を指摘するとき
不適正: あなたのお客様に対する話し方は良くないよ
適切 : 私は、あなたのお客様に対する話し方が気になりました
例2/期限を守ってほしいとき
不適正: あなた、このスケジュールで期限に間に合いますか
適切 : 私は、このスケジュールだと期限に間に合うか心配です
例3/言い方が気になるとき
不適切:あなたの言い方は、きついです
適切 : 私は、その言い方を少し強く感じました
どれも相手を変えようとしていません。
あくまで「私はこう感じた」と伝えているだけです。「私」を主語にすると、相手の考えも聞くことができ対話が生まれます。
太田章代あなたが心を開けば、相手も本音を話しやすくなって対話が深まりますね。
「私」を主語にするときの注意点
ただし、「私」を主語にするときの注意点があります。
「私は正しいと思います」
「私は常識だと思います」
これは、主語が「私」でも中身は断定です。
おすすめは
・私は「不安に感じています」 →感情
・私は「確認したいと思っています」 →希望
感情・希望にとどめることです。
太田章代押し付けにならないよう、自分の心の内をそっと共有するのがコツですよ。
まとめ
✔ 角が立つ原因は「主語」にある
✔ 「あなた」は評価・非難に聞こえやすい
✔ 「私」を主語にすると、対話になる
伝え方を変えることは、相手を操作することではありません。関係性を大切にするための技術です。
ぜひ、明日から主語を「あなたは」ではなく、「私は」を意識してみてくださいね。



