人材育成トレーナーの太田章代です。 あなたの職場には、なぜか一緒にいると疲れる人はいませんか?
人を疲れさせてしまう悪いクセを持っている人は、自覚がないことがほとんどです。むしろ、「役に立ちたい」「認められたい」「正しくありたい」そんな気持ちから出ていることも少なくありません。
無意識に続けてしまうと、知らないうちに人が離れていく原因になります。今回は、人間関係で損をしやすい3つのクセについて、特徴や心理、そして改善法をご紹介します。
何でもジャッジするクセ
研修受講者の若手社員の中で、人をジャッジするクセがある男性がいました。同期の前で、「同期も差がついてきたね」と言ったところ、みなさん複雑そうな表情をされていました。
物事や相手の考え方に対して「正しいか、間違っているか」、「良いか、悪いか」など、何でもジャッジするクセのある人は注意が必要です。
ジャッジするクセのある人は、自分が正しいと思い込み、周りの人を敵対視することも多く、人間関係を築きにくい傾向にあります。
例えば、
・あの新人は挨拶の声が小さいからやる気がない
・あの人の仕事ができない
・あの人は上司失格だね
などと、他者に厳しい目を向けてジャッジしています。常に頭の中で採点しているため、自分が思っているより点数が低かったときにイライラしやすく、自分自身にも悪影響です。
太田章代減点方式ではなく、良いところを探す加点方式に変えると心がフッと楽になりますよ。
■改善ポイント
・相手を理解しようとする
・「またジャッジしているな」と気づく
求められていないのにアドバイスするクセ
例えば、同僚からこう言われたらどう思いますか。
自分:「最近、トラブルが多くて、クレーム対応に時間がかかっているんだよね」
同僚:「それさぁ、まずトラブルを少なくするために対策を考えた方がいいよ」
多くの人は心の中で「そんなのわかってるよ」「アドバイスなんか求めてないし」と叫ぶのではないでしょうか。聞かれてもいないのに「もっとこうしたら?」「私ならこうするな」と押しつけてしまう人がいます。実は以前、私もこのクセがあり、気をつけるようにしています。
自分は「助けたい」「役に立ちたい」と良かれと思って言っていても、相手からすると「押しつけ」「上から目線」と感じられてしまうことがあります。
人は、ただ気持ちを聞いてほしい、共感してほしいと思っていることもあります。
相手から「どうしたらいいと思いますか?」「ご意見をいただけますか?」と相手からアドバイスを求められたときには、気持ち良く応えましょう。
太田章代まずは「大変だったね」と受け止める。これだけで相手の心は救われますよ。
■改善ポイント
・まずは相手の話を聞く
・「またアドバイスをしているな」と気づく
マウントを取るクセ
会話の中で「自分の方が上」と、無意識に示そうとするクセがある人は注意が必要です。
私も何度もマウントされて、嫌な思いをしたことがありますが、反対に自分はマウントしてしまっていないか気になることがあります。例えば、相手から以下のようなことを言われたらどう感じますか。
軽く否定する
自分:「会議の議事録に時間がかかって困るんだよね」
相手:「え、まだAI使ってないの。珍しいね」
何でも比較する
自分:「営業電話は、キツイ断られ方をするから大変です」
相手:「私の時代はもっとキツかったよ。今はみんな優しくなった方だよ」
私は「わかってる」感を出す
自分:「新規顧客を獲得するためには、仮説を立てて準備することが重要です」
相手:「そうですよね。トップ営業の人たちは、みんな無意識でそこやっていますよ」
私は「できますよ」感を出す
自分「部下の仕事のスピードが、なかなか上がらなくて困っているよ」
相手「そうなんですか。私の部下は結構、効率よく動いてくれていますけどね」
太田章代自分の有能さをチラつかせると、相手への配慮が消えてしまいますよ。
■改善ポイント
・自分を大きく見せるのではなく、まずは相手に共感する
・「これはマウントになっているな」と気づく
まとめ
1.何でもジャッジするクセ
2.求められていないのにアドバイスするクセ
3.マウントを取るクセ
この3つは無意識におこなっておることが多いため、まずは気づくことから改善がはじまります。人からは注意しにくいクセのため、私自身も気をつけるように肝に銘じたいと思います。




