人材育成トレーナーの太田章代です
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MONOistに、エン転職が行った「ホワイトハラスメント」の調査を紹介する記事が掲載されていました。
参考記事:「ホワイトハラスメント」に関する調査結果(MONOist)
「ホワイトハラスメント」とは、上司や先輩がハラスメントだと言われるのを恐れるあまり、部下や後輩に気をつかいすぎて、成長の機会を奪ってしまうことをいいます。
ホワイトハラスメントで転職を考える人は57%
調査には、エン転職のユーザー1385人が回答しています。
「ホワイトハラスメントで成長できないことを理由に転職を考える」という考え方に「同意できる」または「どちらかといえば同意できる」と答えた人は、全体の57%でした。
ここで注目したいのは、年齢別の結果です。
20代が66%と最も高く、全体を9ポイント上回っていました。
若手社員の66%は「この会社にいて、自分は成長できるのだろうか?」と不安になり、転職を考える可能性があるということです。
注意されないことが「期待されていない」と映る理由
考えてみれば、これは自然なことなのかもしれません。
自己決定理論では、人には有能感という「自分はできる、成長していると感じたい」という、基本的欲求があるとされています。
注意されないということは、自分のどこを直せばいいのか分からないまま、仕事を続けるということです。
上司にとっては配慮のつもりでも、受け取る側には「期待されていない」と映ることがあるのでしょう。
「部下を叱ることができない」という研修現場のご相談
ここで私が気になったのが、「フィードバックをしない」の中身です。
関係が悪くなるのを恐れて、ミスへの注意や助言を避けることだと説明されていました。
私は研修会社をしていますが、今一番多いご相談が「ハラスメントを意識するあまり、部下の問題行動に気づいても叱ることができていない。結果、部下が同じミスを繰り返すなど問題がおきている」というものです。
私も前職リーダー時代には、部下を叱ることができずにモヤモヤしたことがありました。
今の時代はハラスメントに対する意識が高くなり、人手不足で辞められたら困るなどの理由から、叱ることが難しい時代になっています。
叱らないのが本当の優しさでしょうか
しかし、私は部下の成長を願って「適切に叱る」ことが大切だと思っています。
叱らないのが本当の優しさでしょうか。
私が知っている限りですが、部下の成長を真剣に考えている上司は、優しいだけではなく、部下の問題行動をしっかり改善できるように導いています。
叱らないことが優しさなのではなく、相手の成長を願って伝えることが優しさ。
叱ることは相手を否定することではなく、相手の可能性を信じて伝える未来へのエールだと思っています。
まとめ
ホワイトハラスメントで成長できないことを理由に転職を考える人は57%、20代では66%にのぼりました。注意されないことは、受け取る側には「期待されていない」と映ることがあります。部下の成長を願って「適切に叱る」ことこそが、本当の優しさです。


