人材育成トレーナーの太田章代です
このブログでは、研修・講演2,000回以上、延べ5万人の受講者と関わってきた経験をもとに、人材育成に役立つ情報をお届けしています。
ダイヤモンド・オンラインに掲載された、本田淳也氏の記事が目に留まりました。
参考記事:部下から「パワハラですよ」と言われたとき、上司はどうすればいいのか(ダイヤモンド・オンライン)
『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者である本田氏が、「部下から『パワハラですよ』と言われたとき、上司はどうすればいいのか」を解説した記事です。
最初に返すべき一言は「そう感じた理由を教えてもらえる?」
記事でまず示されているのは、「パワハラですよ」という言葉そのものに振り回されないこと。
「そんなつもりはない」と反射的に否定したりせず、なぜその言葉が出てきたのかを冷静に確認することが大切だとしています。
「パワハラですよ」と言われて、最初に返すべき一言として紹介されているのが、「そう感じた理由を教えてもらえる?」という言葉です。
「ネガティブなことを言われたときに、どう返すか」も身につけておく
私はこの言葉を見て、冷静にこの言葉が言える人は、どれくらいいるのだろうと思いました。
多くの会社では、ハラスメント研修で「やってはいけない言動」や「どう伝えたらいいのか」を学びます。
もちろん、それは大切です。
しかし、「ネガティブなことを言われたときに、どう返すか」まで身につけておく必要があるなと感じました。
そう考えると、「そう感じた理由を教えてもらえる?」のフレーズは、結構万能に使えそうです。
たとえば、「納得できません」「無理です」「この仕事、意味ないと思います」など、ネガティブな発言があったときは、まず「そう感じた理由を教えてもらえる?」と相手の考えを聞くことで、建設的に対応することができます。
初動を「型」として持っていることが、管理職にとって大きな力になりそうです。
何が起きたのかと、部下がどう感じたのかを切り分ける
また、本田氏は、そこから実際に何が起きたのかと、部下がどう感じたのかを切り分けて考えると言っています。
指導の内容は適切だったのか。
伝え方に問題はなかったのか。
これまでの関係性の中に、何か積み重なったものはなかったのか。
「パワハラですよ」は自分を客観的に見つめ直すチャンス
同じ「パワハラですよ」という一言でも、本当に傷ついて勇気を出して伝えている場合もあれば、自分を守るために出た言葉、注意や指導への反発から出た言葉など、その背景はさまざまです。
このやり取りから、その部下が「どんな言葉に敏感なのか」「どんな伝え方なら受け止めやすいのか」を知ることもできます。
そこで得た気づきを、次の指導や関わりに生かしていく。
言葉の受け取り方や反応は、人それぞれです。
「パワハラですよ」と言われる経験は、喜ばしいことではありませんが、自分を客観的に見つめ直すチャンスかもしれません。
まとめ
部下から「パワハラですよ」と言われたときは、言葉に振り回されず、まず「そう感じた理由を教えてもらえる?」と聞くことが出発点です。そのうえで、実際に何が起きたのかと部下がどう感じたのかを切り分けることで、次の指導や関わりに生かせます。


