人材育成トレーナーの太田章代です
このブログでは、研修・講演2,000回以上、延べ5万人の受講者と関わってきた経験をもとに、人材育成に役立つ情報をお届けしています。
人の話を「最後まで聴く」というのは、簡単なようで難しいものだと、改めて感じたことがありました。
「部下が話している途中で、結論を言ってしまうんです」
本日、営業マネジメント研修で、ある上司の方からこんな話が出ました。
・「部下が話している途中で、結論を言ってしまうんです」
・「ついつい、自分から答えを言ってしまいます」
仕事を抱え、忙しくしている上司にとっては、ある意味当然のことかもしれません。
話を聴く目的を忘れないこと
では、どうしたら改善できるのか。
受講者の皆さんで話し合っていく中で、「話を聴く目的を忘れないことが大切なのではないか」という話になりました。
「上司の仕事は、いつも自分が答えを出すことではない、部下自身に考えてもらい、成長してもらうことではないか」
「部下の話を聴くことは、単に情報を集めることではない。話をしっかり聴くことで、信頼関係を築くことにつなげたいですね」
「早く話を理解して、次の仕事に進みたい」と思っていると、つい話を遮ってしまいます。私自身も、そんな経験があります。
「結論を言うことをグッと我慢して、質問や傾聴で、今、部下に考えてもらうことが必要なんだと、目的を思い出すようにします」と発表されていました。
感情的になったときは、いったん時間を置く
また、イライラして感情的になったときは、無理にその場で解決しようとせず、「17時にもう一度、この件について話そう」と、いったん時間を置くという意見も出ました。
感情的になってしまうと、相手との関係を壊しかねません。せっかくの対話が、前に進むどころか遠回りになってしまうこともあります。
育成には「忍耐力」と「根気」が必要
前回の研修と比べると、今回出てくる問題点も変わってきました。
人を育てるのにも時間がかかる。自分の習慣を変えるのにも時間がかかる。
少し昭和っぽいかもしれませんが、やはり育成には「忍耐力」と「根気」が必要なのだと、今回の研修を通して改めて感じました。
まとめ
忙しい上司ほど、部下の話の途中で結論を言ってしまいがちです。研修では、部下に考えてもらい成長してもらうこと、信頼関係を築くことという「話を聴く目的」を思い出すことや、感情的になったときはいったん時間を置くことが挙がりました。
人を育てることにも自分の習慣を変えることにも時間がかかるからこそ、育成には忍耐力と根気が必要です。


