AI時代、評価されるのは人を育てることができる人

AI時代の評価は人を育てられること

人材育成トレーナーの太田章代です

このブログでは、研修・講演2,000回以上、延べ5万人の受講者と関わってきた経験をもとに、人材育成に役立つ情報をお届けしています。

日経クロステックSpecialに「AI時代に人材を正確に評価するため」という記事が掲載されていました。

参考記事:AI時代に人材を正確に評価するため(日経クロステックSpecial)

レノボの最高情報責任者(CIO)Art Hu氏は、AIによってプログラムを書く作業が効率化されるなか、これからのソフトウェア開発チームをどうつくり直すかについて語っています。

AIは「デジタルの同僚」へ。人材を正しく評価するための五つのステップ

記事では、AIは単なる道具ではなく、「デジタルの同僚」へと進化しつつあると指摘。

そのうえで、人材を正しく評価するための五つのステップが紹介されています。

たとえば、面接を実際の仕事に近い形に変えること。

AIに頼りすぎないためのルールを設けること。

経験の段階に応じて育成方法を変えること。

さらに、入社後の受け入れや育成方法を見直し、人とAIが協力して仕事をする考え方へ切り替えることです。

「優れたエンジニア」の定義が広がっている

特に興味深かったのが、「優れたエンジニア」の定義が広がっているという指摘です。

これからは、技術力だけではなく、AIなどの道具を使いこなす力、その仕事の分野に関する知識、そして人としての判断力。

これらを組み合わせた総合力が求められるというのです。

考えてみれば、これはエンジニアだけの話ではありません。

AIに細かな作業を任せられるようになれば、人に求められるのは「何をするのかを考える力」「結果を見て判断する力」「人と協力して進める力」へと移っていきます。

ベテランの役割は「後進を育てること」

ここで私が特に気になったのが、ベテランの役割として「後進を育てること」が挙げられていたことです。

研修で管理職の方にお話を伺うと、「部下を育てたいけれど、自分の仕事で手一杯」という声をよく聞きます。

これは、本人のやる気だけの問題ではないと感じます。

後輩を育てることが、きちんと業務として設計されていないことにも原因があるように思います。

「簡単な仕事」までAIが担うとき、新人はどこで判断力を育てるか

もう一つ気になるのが、新人に求められる水準が上がっていることです。

これまで新人は、簡単な仕事から任され、少しずつ経験を積みながら判断力を身につけてきました。

ところが、その「簡単な仕事」までAIが担うようになったら、新人はどこで判断力を育てればいいのでしょうか。

だからこそ、これからの新人育成は「知識を教える」だけでは足りません。

小さな仕事でも任せる。自分で考える。やってみる。振り返る。

この繰り返しのなかで、AIには任せきれない「人としての判断力」を育てていく必要があるのではないでしょうか。

AIが「同僚」と呼ばれるほど仕事に入り込む時代。

AIを使いこなす力だけでなく、AIと一緒に働く「人」をどう育てるか。これからの人材育成では、そこがますます重要になりそうです。

まとめ

AIが「デジタルの同僚」へと進化するなか、技術力だけでなく、AIなどの道具を使いこなす力、仕事の分野の知識、人としての判断力を組み合わせた総合力が求められています。「簡単な仕事」までAIが担う時代だからこそ、新人が判断力を育てる機会を意識してつくることが欠かせません。

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